フリーレースの第一人者 あらきかずこさんが作る ウェーブロックの風薫る、素敵なドレス

今回はデザイン製作したあらきかずこさんに、普段ロックミシンをどのように使っているかインタビューしました。
また、ベビーロックの「糸取物語 Wave Jet」を使って、ウェーブロックの縫い目がおしゃれなドレスを作りました。ウェーブロックとフリーレースのコラボレーションによって、初夏に似合う一着が完成。

フリーレースとは

「フリーレース」とは、リボンなどを水で溶ける粘着シートの上に自由に置き、もう一枚の粘着シートをかぶせてはさみ、ミシンをかけてからシートを水に溶かすことでオリジナルのテキスタイルを作り出す技法のことです。

  • 1. 今回はリボンを斜めに規則的に配置。オーガンジーやサテンリボンを組み合わせています。

  • 2. 2枚の粘着シートではさんでミシンで縫います。

  • 3. 水に30分〜1時間つけると、粘着シートが溶けてゆきます。ていねいにすすぎ洗いをして、乾かしたら完成。

作品作りには欠かせないベビーロック

「ベビーロックと出会ったのは10年以上前のこと。その前は別のメーカーを使っていました。」
あらき先生はベビーロックのロックミシンを初めて使った時、その機能に驚いたそう。
「今までのロックミシンよりも使い心地が格段に良いことにびっくり! まず糸通しがラク、それから糸調子を調節しなくて良いところが便利でした。」
最初は作品のインナーを縫い合わせていたそう。その後、縫い目の可能性に気づくことに。

作品の要所にベビーロックが使われている。

ドレスのフリルに施された巻きロック。

フリーレースの素材作りや、デザインのポイントにウェーブロックが多用されている。

「フリーレースには主にリボンを材料としていますが、細長い生地端に巻きロックやウェーブロックをしてほつれないようにすると、フリーレースの素材にもなってしまうんです。ロックミシンの糸色にアクセントカラーやラメ糸を使っても素敵な仕上がりになりますね。」
今ではほぼすべての作品作りに使っているとのこと。
「一つは『生地を縫い合わせるために』もう一つは『素材を作るために』。今ではベビーロック無くしては作品作りはできないと言っても過言ではないですね。」

ふんだんに施したウェーブロック

ウェーブロックとは2色の糸を使った波のように見える縫い目のこと。今回の作品は身頃に縦に施して、まるで飾り付きのプリーツ地のような風合いに。また袖ぐりや裾にも、端かがり且つアクセントとして加えました。透け感のあるチュール素材なので、よりウェーブロックの繊細な縫い目が映える作品に仕上がりました。
「ウェーブロックはいつも使っていますが、2色の糸が使えるのもポイントですね」と先生。素材に近い色を合わせたり、ちょっとアクセントを加えるように違う色を合わせたり、いろいろ試しながら作品作りをされているそうです。

身頃に施したフリーレースと、グラデーションチュールがマッチしたドレス。
チュール部分にはピンクラメ×グレーの2色をかけ合わせたウェーブロックでアクセントを加えました。

あらきかずこさんプロフィール

山本寛斎スーパースタジオでニットのテキスタイル開発を担当。その後ニットの可能性や魅力を生かした「フリーレース」に出会う。現在は自らの作品を作るほかに、「あらきかずこテキスタイルアートスクール」を主宰。さいたま本校をはじめ、各地でスクールを開講している。
ヴォーグ学園東京校、名古屋校にて講師として活躍中。
WEBサイト:http://www.araki-kazuko.com/index2.html
著書
「リボンとミシンで作るフリーレース」(日本ヴォーグ社)
「リボンで作るかんたんテキスタイルフリーレース」(雄鶏社)

※こちらのページはレディブティック2017年6月号に掲載されたものです。書籍情報はこちらから。

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